シェリー・タークル 著 | 渡会 圭子 | ダイヤモンド社 | 568p | 2,800円(税別)

はじめに テクノロジーと人間の関係が変わる
序.つながっているのに孤独
1.いちばん近くにいる隣人?
2.十分に生きている?
3.本当の同伴者?
4.ロボットに魅入られる人間
5.人間とロボットの共謀
6.ロボットによる高齢者ケア
7.ロボットと心を通わせる?
8.いつもつながっている人生
9.常時接続社会のアイデンティティ
10.電話をかけなくなった社会
11.人間に期待しない社会
12.秘密を告白する空間
13.脅かされるプライバシー
14.古き良き時代への郷愁
終.人間の会話をとりもどす
エピローグ 娘への手紙


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

インターネットはたくさんの「つながり」を作り出した。また、近年では人と触れ合うロボットが登場し、多くの人を癒している。これらのテクノロジーは私たちのビジネスや生活を便利に、人生をより豊かにしたと思われている。だが本当にそうなのだろうか。私たちは「孤独」から逃れられているのか。本書では、インターネットによる「つながり」と、AIBO、パロといった、子どもたちや高齢者などの“友人”となるソーシャル・ロボットが、私たちの人間関係や心をどのように変えていくかを、著者の長年にわたる観察や研究をもとに論じている。多数の事例を紹介しながら解き明かされるのは、私たちは互いにつながっていたとしても、そこに人間らしい親愛の情はなく、どこまでも「孤独」であるということだ。著者は臨床心理学者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)科学技術社会論の教授。1980年代からテクノロジーが人間にどのように影響を与えるかを研究し続けている。

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