杉 晴夫 著 | 講談社(ブルーバックス) | 288p | 1,100円(税別)

1.大自然がデザインした筋肉はいかにすごいか
2.われわれの筋肉、その驚異
3.さまざまな動物の筋肉の驚異


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

自然が与えた生物の驚くべきメカニズムはイノベーションにもつながりうる。そこでぜひ注目したいのが「筋肉」である。筋肉は、昆虫や貝などを含む大多数の動物の運動、生命維持に欠かせない。その共通する収縮の仕組みは、20世紀半ばにヒュー・E・ハクスレー氏らが解明したものが定説となっている。本書では、解明が進む筋肉のメカニズムについて、研究の歴史を振り返りながらその基本を解説。とりわけ「滑り説」として知られる筋フィラメントによる筋収縮の仕組みを詳しく紹介する。そしてそれを踏まえ、鳥類、魚類、昆虫、爬虫類、貝などさまざまな動物の筋肉について、驚異的なその働きがなぜ可能になるかを、科学的に説明している。著者は現在、帝京大学名誉教授で、米国でコロンビア大学医学部および国立衛生研究所に務めた後、2004年まで帝京大学医学部教授を務めた。現在も筋収縮の研究者として活躍している。

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