原題:Dinomania | Boria Sax 著 | Reaktion Books | 272p

1.ドラゴンの骨
2.ドラゴンはどのようにして恐竜になったのか
3.巨大恐竜と獰猛な恐竜
4.クリスタル・パレスからジュラシック・パークへ
5.恐竜ルネサンス
6.現代性の象徴
7.絶滅
8.恐竜好きの世界


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「恐竜」にノスタルジックな思いを抱く人は多いだろう。博物館の展示から『ジュラシック・パーク』をはじめとするエンタメ作品まで、現代人が、今は地球上に存在しないこの巨大生物に触れる機会は少なくない。かくも身近な恐竜とその絶滅について考えることは、実は人類の未来にも関わってくるのだ。本書では、恐竜と人間が、歴史上、どのように関係してきたか、その魅力はどこにあるのか、人間社会や文化の発展と恐竜はどう関わるのか、などを聖書や神話、文学、哲学、映画などの例を挙げながら、考察している。化石採集などの恐竜研究の歴史は、社会や経済の発展と歩調を合わせるものだった。また、栄華を誇った恐竜が突然絶滅した理由を探ることは、環境問題や気候変動など人類を脅かす危機を認識することにもつながる。著者は、人間と動物の関係を描く作家で、ニューヨークのマーシー・カレッジ大学院課程、シンシン刑務所、タコニック刑務所で文学の講師を務める。NPO「Nature in Legend and Story」の創始者でもある。

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