岡本 健 著 | KADOKAWA(角川新書) | 304p | 860円(税別)

1.アニメ聖地巡礼
2.コンテンツツーリズムへの展開
3.観光資源を生む「創造性」
4.現実、情報、虚構空間への巡礼
5.観光「資産」化への道
6.巡礼ビジネスに必要なこと
対談 村山慶輔 × 岡本健


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

インバウンドを含む日本の観光や地域振興を語る際に、俄然注目を集めつつあるのが「聖地巡礼」である。これは、主にアニメやゲームの舞台となった国内の土地に、作品やキャラクターのファンが訪れる現象を指す。それを自治体などが活用し、来訪者とともにイベントなどを企画するケースも目立ってきた。本書では、アニメを中心とするさまざまな「聖地巡礼」を事例として紹介しながら、来訪者である作品等のファンたち、地域住民双方にとって魅力的な「聖地」を作り上げ、それをいかに観光資産として産業に結びつけていけるかを探っている。各地にさまざまな聖地が生まれ、それぞれで地域とファンが一緒になって個性的な取り組みを「創造」できれば、観光立国を支える独自のコミュニティが多数生まれてくるはずだ。著者は奈良県立大学地域創造学部准教授で、観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、メディア産業論などを専門とする。『ゾンビ学』(人文書院)などの著作でも知られる。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。