原題:Neuroteach | Glenn Whitman, Ian Kelleher 著 | Rowman & Littlefield Publishers | 236p

1.すべての人のための教育脳神経科学
2.形成的評価
3.教師が全生徒に用いるべき、研究に裏づけられた12の戦略
4.私たちは脳についてどこまで知る必要があるか?
5.指導と学習の未来をみすえた考え方
6.研究に基づく「マイ・ベスト授業」
7.「あなたの扁桃体が大好き!」
8.記憶+注意+エンゲージメント=学習
9.360度評価
10.宿題、睡眠、学習する脳
11.テクノロジーと、生徒にとっての第二の脳
12.教師は研究者
13.研究から実践へ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「教える」という行為は、相手の脳に情報をインプットするとともに、その情報を脳が処理し、記憶として定着させるまでのプロセスを手助けすることに他ならない。その手法、すなわち脳の機能を教育に生かす「教育脳神経科学」または「心と脳と教育の科学」と呼ばれる分野が、近年注目されているようだ。本書では、脳神経科学や「心と脳と教育の科学」の最新の知見を散りばめつつ、それらを学校教育の現場で応用する術(すべ)を、具体的に探る。教師が脳の働きを理解した上で、脳のパフォーマンスを最大化させる適切なインプットやサポートをするためのさまざまな工夫は、ビジネスにおける教育や「学び」に役立つ重要なヒントを与えてくれる。著者の2人は米国メリーランド州St. Andrew’s Episcopal Schoolの研究機関Center for Transformative Teaching and Learning(変容的授業と学習センター)に所属し(グレン・ホイットマン氏は所長)、脳科学の知見を実際の授業で運用している。

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