原題:Satellite | Doug Millard 著 | Reaktion Books | 208p

1.人工衛星という発想
2.人工衛星がやって来る
3.人工衛星が現実のものに
4.万人のための人工衛星
5.人工衛星の科学
6.人工衛星と科学の発展


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

宇宙開発や宇宙ビジネスにイノベーションの機運が高まっている。私たちの関心はどうしても宇宙旅行に向きがちだが、実は「人工衛星」にこそ、多くの可能性が潜んでいる。GPSや衛星放送といった地上でのサービスのほか、宇宙望遠鏡による外宇宙の観測など、さまざまな用途に使われてきたからだ。本書では、18世紀に遡る人工衛星の原理のルーツから、実物の開発、軍事利用や米ソの開発競争、通信衛星の活用、宇宙望遠鏡の打ち上げなどの歴史を辿る。また、気象観測や衛星放送・中継、インターネット、GPS、宇宙望遠鏡といった現状の用途と将来的な可能性を解説。さらに、どのような仕組みで地球上空の軌道を周回しているのか、などの疑問に応えつつ、将来的な課題や展望を述べている。著者は、英国ロンドンにあるサイエンス・ミュージアム技術工学部門の管理人代理を務める。論文や著書も多く、テレビやラジオでも講演を行っている。

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