原題:Mandela | Rowman & Littlefield International | 232p

1.アパルトヘイトの根源
2.指導者としての資質を育む
3.第2階級
4.フリーダム・ファイター
5.投獄
6.抵抗
7.勝利
8.大統領
9.マンデラ・マジック
10.レガシーは裏切られたのか?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

歴史に残る偉大な政治家の一人にネルソン・マンデラを挙げる人は少なくないだろう。反アパルトヘイトの闘士として27年投獄されるも、解放後、南アフリカ大統領に就任し、人種の壁を越えた国民統合に尽力した。アパルトヘイトを支持していた白人層や守旧派、反対勢力との融和を図る、その政策力や交渉力は、いかに培われたのだろうか。本書は、2013年に95歳でその生涯を閉じたネルソン・マンデラの評伝。波乱万丈の人生を家族との関係にも触れながら追うとともに、党首(議長)として率いたアフリカ民族会議(ANC)のマンデラ退任後の失墜にも触れる。その源泉は獄中生活まで遡ることができ、政治運動や大統領として改革を推し進める中で醸成されたマンデラの理想や価値観、規範意識といった「レガシー(遺産)」は、南アフリカを、そして国際社会をどのように変えていくのか。著者は英国の上院議員を務める傍ら、Wits Business Schoolの客員教授として教壇に立つ。南アフリカの反アパルトヘイト運動家の両親の元に生まれ、自身も1970年代の反アパルトヘイト活動により南アフリカ政権の安全機関の標的となった。

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