横田 友宏 著 | PHP研究所(PHP新書) | 222p | 880円(税別)

はじめに パイロットの仕事――未来を変えるためにいま行動する
1.機長はコックピットで何をしているのか
2.よいパイロットになるために
3.副操縦士のマネジメント
4.どうすれば訓練生が育つのか
5.パイロットの役割の変遷
おわりに 暗黙知の伝承


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

失敗のリスクに直面した時に「とっさの適切な判断」ができなかった経験は、誰しもあるのではないか。だが航空機のパイロットにとっては「できなかった」では済まされない。「失敗」が多くの人命を奪う可能性が高いからだ。旅客機の機長には、きわめてハイレベルの思考力と判断力、行動力が求められる。本書では、長時間にわたるフライトの中で、いつ起こるかわからない不測の事態に、しっかりとした責任感と正確な判断力をもって対応しなければならない国際線旅客機の機長が、実際にどのように運航をマネジメントし、かつ後身の指導に当たっているかが詳細に明かされている。精密な機器を操作しつつ、機内や管制官と的確にコミュニケーションをとり、予測を超えた天候や飛行条件の変化や機器の故障などに対応するという極限の状況下で、安全を確保する重責を担う国際線機長。その仕事ぶりは、他業種のビジネスパーソンの働き方にも多くの示唆を与えてくれる。著者は日本航空(JAL)元国際線機長。2011年よりスカイマーク乗員課機長、ライン操縦教官を務め、現在は桜美林大学教授。

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