マイケル・サンデル/ポール・ダンブロージョ 編著 | 鬼澤 忍 | 早川書房 | 356p | 2,700円(税別)

はしがき 中国、マイケル・サンデルと出会う
1.正義、調和、共同体
2.市民の徳と道徳教育
3.多元主義と完全性――サンデルと道家思想の伝統
4.人間の概念――サンデルと儒教的伝統
5.マイケル・サンデルによる応答


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「白熱教室」としてハーバード大学での「正義」をめぐる講義がテレビ番組等で紹介され、日本でも人気を博したマイケル・サンデル教授。中国でも同教授の著作は広く読まれており、注目度も高いそうだ。しかし文化や哲学的伝統の異なる中国で、サンデル教授の理論はどう受け止められているのだろうか。本書では、中国と米国の9人の研究者が、マイケル・サンデル教授の理論と、儒教、道教といった中国哲学の関係についてそれぞれが分析した論考と、それらに対するサンデル教授の応答を掲載。9人の論客は、同教授の正義や共同体、道徳をめぐる主張に対し、時に率直に批判しながら、西洋哲学にはなかった新しい視点や道徳観を提示している。編著者のマイケル・サンデル氏は政治哲学を専門とするハーバード大学教授、ポール・ダンブロージョ氏は中国の華東師範大学准教授で中国哲学を専門とする。なお、ダイジェストではシンガポールの南洋理工大学哲学教授の李晨阳氏、中国・復旦大学哲学学院教授の白彤東氏による論考と、サンデル氏の応答を取り上げた。

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