木澤 佐登志 著 | イースト・プレス | 272p | 1,850円(税別)

序.もう一つの別の世界
1.暗号通信というコンセプト
2.ブラックマーケットの光と闇
3.回遊する都市伝説
4.ぺドファイルたちのコミュニティ
補論1 思想をもたない日本のインターネット
5.新反動主義の台頭
6.近代国家を超越する
補論2 現実を侵食するフィクション


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

インターネット上にあるが通常の方法ではアクセスできず、匿名によるドラッグ売買や殺人依頼などの違法行為が横行するとされる「ダークウェブ」。その性質ゆえに実態が公になることは少ないが、そこには、過激ではあるものの、本来のインターネットの理想にも通じる「思想」があるようだ。本書は、知られざる「ダークウェブ」の実態とその根底にある理念を克明に描いたノンフィクション。最新の暗号技術で守られたネット上のアンダーグラウンドで、どんな人がいかなる考えをもって何をしているのか、その成り立ちと展望、豊富な事例とともに論じている。それにより、インターネットの本質と未来像、さらには社会の成り立ちの変化などの興味深い要素があぶり出される。著者は、1988年生まれのブロガー、文筆家。インターネット文化・思想など複数の領域にまたがった執筆活動を行っている。

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