片山 杜秀 著 | 河出書房新社(河出新書) | 232p | 800円(税別)

序.「歴史」が足りない人は野蛮である
1.「温故知新主義」のすすめ
2.「歴史好き」にご用心
3.歴史が、ない
4.ニヒリズムがやってくる
5.歴史と付き合うための六つのヒント
6.これだけは知っておきたい五つの「史観」パターン
終.教養としての「温故知新」


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ここ数年来「歴史ブーム」と言われる。しかし、単に歴史上の事件や人物のエピソードなどを知るのみでは、真の「教養」にはならない。教養とは、歴史を今の社会のあり方や、個人の働き方・生き方に活かすべく、考えることで養われるものだからだ。では、そのためには、歴史をどのように見ればいいのか。本書では、「歴史に学び、今に活かす」といった歴史に立脚したものの考え方を「温故知新主義」と名づける。そして、複眼思考のさまざまな切り口による歴史の見方をすることで、落とし穴を避けながら、社会を健全に導き、より良い未来を創るためのヒントを提供する。著者は慶應義塾大学法学部教授を務める思想史家。専攻は近代政治思想史、政治文化論。音楽評論家としても活躍しており、歴史や音楽に関する多数の著書がある。

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