アジェイ・アグラワル/ジョシュア・ガンズ/アヴィ・ゴールドファーブ 著 | 小坂 恵理 | 早川書房 | 318p | 1,700円(税別)

はじめに 機械知能(マシン・インテリジェンス)
安さはすべてを変化させる
1.予測
2.意思決定
3.ツール
4.戦略
5.社会


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

AIについては「仕事を奪われる」「支配される」といった悲観的な文脈で語られることが多い。それは、AIを人間と同等の能力かそれ以上の能力を持つようになることを前提としているからだろう。現状のAIの機能はもっと限定的であることを知れば、ポジティブな方向でAIとの協働が考えられるのではないか。本書では、「予測マシン」としてのAIの機能にフォーカスし、より予測の精度が上がることで、企業の意思決定や戦略、経済や社会がどのように変わっていくかを論じている。AIによる予測のコストが下がったことで、さまざまな分野で精緻な予測が行われるようになり、それがビジネスモデルや、人間とAI、あるいは企業間での分業・協働を進化させていく仕組みについて、リスクを踏まえながらも、深く考察する。3人の著者はいずれもトロント大学ロットマン経営大学院教授。アジェイ・アグラワル氏は、同校に創造的破壊ラボ(CDL)を創設し、IT戦略や科学政策、起業ファイナンス、イノベーションの地理的条件に関する研究を行う。ジョシュア・ガンズ氏はCDLのチーフ・エコノミストで、アヴィ・ゴールドファーブ氏はチーフ・データサイエンティスト。

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