アラン・ド・ボトン/ジョン・アームストロング 著 | ダコスタ吉村 花子 | 河出書房新社 | 288p | 3,000円(税別)

アートは何の役にたつ?/道具(ツール)としてのアート
1.アートとの向き合い方
2.愛
3.自然
4.お金
5.政治
補遺 アートの使命


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ビジネスにも通じる感性を育てる教養として「アート(美術)」に注目が集まっている。その他にもアートには高尚な鑑賞物、あるいは投機対象としての役割もあるが、それだけではない。アートには人の心理や感情に直接働きかける「癒し」の効果もある。「より良く生きる」ための道具(ツール)になりうるのだ。本書では、人の心の弱さを補う道具としてのアートの役割に着目。悩みや悲しみに対峙するのを助け、希望や喜びを強めうるとして、具体的な七つの働きを挙げ、多数の作品例とともに解説を加えている。さらに「愛」「自然」「お金」「政治」といった領域にアートがどのように作用しているか、いかに関わるべきかを論じる本書は、これまでに15カ国で翻訳されたベストセラー&ロングセラーである。著者のアラン・ド・ボトン氏はスイス・チューリッヒ生まれ、ロンドン在住の哲学者、著述家。2008年に人生の学校“スクール・オブ・ライフ”、2009年にリビング・アーキテクチャー協会を設立した。ジョン・アームストロング氏は英国グラスゴー生まれの哲学者、英国美術史学者。

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