米谷 南海 著 | 中央経済社 | 216p | 3,200円(税別)

1.ケーブルテレビ産業の新たな研究視角
2.中心的概念と分析アプローチ
3.ケーブルテレビ事業の経済的特性と政府規制
4.日本におけるケーブルテレビ事業
5.韓国におけるケーブルテレビ事業
6.台湾におけるケーブルテレビ事業
7.ケーブルテレビ事業者の社会的役割:
  国際比較分析から見えてくるもの


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ネット動画の広がりなどによる「テレビ離れ」が指摘されるなか、日本においては「ケーブルテレビ」の需要が衰えていない。多チャンネル化や、通信サービス、スマホ販売など事業の多角化を進めたことも大きいが、「地域メディア」としての差別化も、見逃せない要因の一つといえるだろう。本書では、日本・韓国・台湾のケーブルテレビの歴史と現状を比較分析して、それぞれの社会的役割の変遷をたどり、なぜ日本のケーブルテレビ“だけ”が地域メディアとしての役割を失っていないのかを論じる。他の多くの国と地域では、ケーブルテレビ事業の主軸が地域向けから全国向けのサービスにシフトしているのだ。ポイントは「政府と企業(ケーブルテレビ事業者)の関係」にあるのだという。著者は、一般財団法人マルチメディア振興センター研究員、東京都市大学非常勤講師で、メディア産業論および情報政策論を専門としている。

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