川嶋 康男 著 | 三冬社 | 326p | 1,800円(税別)

序.男たちは“サムライ”になった
1.余命3ヶ月
2.仕掛け人“三銃士”
3.光の架け橋
4.慶應義塾大学と日立製作所
5.始動「光プロジェクト」
6.千歳科学技術大学開学
7.光に命を捧げて
8.佐々木イズムの継承と崩壊の危機
9.「光」ベンチャー第1号
10.国プロでの実践
11.ホトニクスバレーの牽引役
終.新たな拠点の蠢動
付.キャンパスデザインのシナリオ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「日本のシリコンバレー」と称される地域はいくつかあるが、その先駆けともいえるのが、北海道千歳市の「ホトニクスバレー」だろう。新千歳空港のほど近くに1998年公設民営方式で開学した千歳科学技術大学(現在の運営は公立大学法人)を中心に、最先端の光技術関連の企業や研究所が集積する。本書は、産・官・学それぞれに出自を持つ3人が、世界初の光技術の専門大学となる千歳科学技術大学の開設に情熱を注いだ経緯と、開学後約20年の動きおよび成果などを描くノンフィクション。3人とは、千歳市職員だった坂本捷男氏、日立製作所に勤めていた今村陽一氏、そして、慶應義塾大学教授で千歳科学技術大学初代学長に就任、開学後間もなく惜しまれつつ逝去した佐々木敬介氏だ。ダイジェストでは、大学設立までのいきさつと、産官学連携による先端的光技術研究と事業化の集積地であるホトニクスバレーの構想などを素描する。著者は、北海道生まれ、札幌市在住のノンフィクション作家。『旬の魚河岸北の海から』(中央公論新社)、『永訣の朝』(河出書房新社)などの著書がある。

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