ローレンス・レビー 著 | 井口 耕二 | 文響社 | 320p | 1,850円(税別)

1.夢の始まり
2.熱狂的な成功
3.高く飛びすぎた
4.新世界へ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』等々のメガヒットアニメ映画制作を手がけるピクサー。しかし、これらの長編を公開する前の同社は、オーナーのスティーブ・ジョブズが自腹で資金を補填するほど困窮していた。それを立て直したのがローレンス・レビー氏である。本書は、最高財務責任者(CFO)として初の長編映画『トイ・ストーリー』を製作中のピクサーに参画し、ジョブズとともに同作品の大ヒット、および大規模なIPO(新規株公開)を成功に導いた著者が、それまでの過程とその後のストーリーを内側からの視点で描いたノンフィクション。ルーカスフィルムから独立して設立されたピクサーは、革新的なCG技術で評価されていたものの、『トイ・ストーリー』以前は事業化がうまく行っておらず、大企業ディズニーとの隷属的な制作契約にしばられ、映画制作からもほとんど収益が見込めない危機的な状況にあった。その救済に一肌脱いだ本書の著者、ローレンス・レビー氏は、シリコンバレーの弁護士から会社経営に転じた後、ジョブズから声をかけられピクサーに入社。後に取締役も務める。現在は東洋哲学と瞑想に傾倒しジュニパー基金を設立、活動を展開している。

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