浅川 晃広 著 | 平凡社(平凡社新書) | 240p | 860円(税別)

1.外国人の定義
2.コンビニ外国人が増える理由
3.増え続ける外国人観光客
4.人手不足分野の仕事
5.国際結婚した外国人
6.既に移民大国の日本
7.強制送還
8.偽装難民・急増のカラクリ
9.日本人になる外国人


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

外国人受け入れをめぐる議論が喧しい。生産人口減少を背景に政府は2019年4月に改正入管法を施行、外国人の在留資格に介護、飲食産業などを「特定技能」として加えた。一方で移民国家化を警戒する声も小さくない。だが議論の軸となる「入管法」について、私たちはどれくらい理解しているだろうか。本書では、外国人の日本での在留許可の基準となる入管法(出入国管理及び難民認定法)の中身や基本的な考え方をレクチャーしつつ、入国管理や、コンビニなどでの外国人就労、国際結婚、移民・難民問題など、幅広く「日本と外国人」をめぐる諸問題を、時によくある誤解を解きながら論じている。一貫しているのは、好き嫌いの感情やイデオロギーなどではなく、入管法や付随するガイドラインなどを理解した上で、その具体的運用の検討を軸に議論を深めるべき、との著者の考え方だ。著者は名古屋大学大学院国際開発研究科講師で、2013年より法務省入国管理局難民審査参与員を務める。過去には在オーストラリア日本国大使館専門調査員の経験もある。

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