生島 あゆみ 著 | CCCメディアハウス | 296p | 1,600円(税別)

1.禅と瞑想
2.権力の象徴
3.もてなしの形
4.美意識の追求


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界に誇れる日本の伝統文化の一つに「庭園」がある。兼六園、後楽園、偕楽園という「日本三名園」や、龍安寺、天龍寺、西芳寺などの庭園が有名だ。こうした名園は歴史の中で、時の権力者や豪商などによって造られ、愛されてきた。現代でも、庭を好み、癒しを求める国内外の経営者は少なくないようだ。本書では、歴史上の権力者や現代の経営者といった成功者、さらに庭を作ったとされる禅僧や建築家など19人と日本庭園の関わりについて、「禅と瞑想」「権力の象徴」「もてなしの形」「美意識の追求」という四つのカテゴリーに分けて考察している。取り上げられるのは、足利義満や豊臣秀吉、千利休、稲盛和夫、スティーブ・ジョブズ、デヴィッド・ボウイ、安藤忠雄といった幅広い面々だ。いかに彼らが日本庭園に魅せられたかを、さまざまなエピソードとともに推察、検証する。著者は、旅行会社「日本の窓」に勤務し、英・仏の通訳及び通訳案内士の仕事に携わる。日本庭園デザイナー、フードコーディネーター、嵯峨御流師範の資格を持つ。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。