村上 芽 著 | 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) | 264p | 850円(税別)

1.なぜ少子化は問題なのか
2.フランス――優等生であり続けるのか
3.ドイツ――超低出生率から抜け出すのか
4.イギリス・スウェーデン――「少子化」から「子育ての質」へ
5.「選択」される子育て
6.日本の誤解と失敗
7.少子化する世界でどう生きるか


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本において少子化が著しく進行中であることは、言を俟たない。だが、その対策が着々と進められているとは思えないのではないか。一方、世界に目を向けると、アジア・アフリカで人口増となるかたわら、欧州でも少子高齢化が進み、人口減少時代に突入しようとしている。その対策はどうなっているのか。日本と世界(主に欧州)の少子化、人口減少をテーマとする本書は、世界全体の人口動態を概観した上で、フランス、ドイツ、イギリス、スウェーデンといった欧州の先進国の「少子化」とその対策をリポート。それらを踏まえて、日本が少子化にいかに向き合っていくべきかを探っている。とりわけ、ダイジェストでも取り上げたフランスは、3年連続でダウンしたものの、依然として高水準の出生率を維持する、少子化対策の優等生である。日本の対策にも大事な示唆を与えてくれる事例だ。著者は、日本総合研究所創発戦略センターシニアマネジャーで、専門分野は気候変動と金融、SDGs、子どもの参加論。

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