守屋 洋 著 | プレジデント社 | 276p | 1,500円(税別)

解題 唐の太宗と補佐役たち
序.創業か守成かを問う
1.安きに居りて危うきを思う
2.率先垂範、わが身を正す
3.臣下の諌言に耳を傾ける
4.人材を育成し、登用し、活用する
5.明君と暗君とを分かつもの
6.初心、忘るべからず
7.有終の美を飾らん


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

論語や孫子など、現代のビジネスや生き方にも指針を与えるテキストとして読み継がれている中国古典は少なくない。その中で、とりわけ「リーダーシップ」の基本を説く優れた書として、日本における時の権力者、有名な経営者などの座右に置かれていたのが『貞観政要(じょうがんせいよう)』である。本書では、中国文学者である著者が、全10巻40篇からなる貞観政要の中から、とくに現代のトップリーダーの参考になる箇所をピックアップし、解説を加えている。貞観政要は唐代に呉兢によって編纂されたとされる、唐王朝の二代目太宗李世民(りせいみん:在位626年~649年。本書では「太宗」と略)の言行録。太宗李世民は中国史屈指の名君とうたわれ、重臣たちの諫言(過ちを諌める言葉)に耳を傾けながら、平和で安定した社会を築くのに成功したとされる。太宗李世民の治世の年号が「貞観」であり、貞観政要とは「貞観時代の政治の要諦」を意味する。同書は日本では北条政子、徳川家康、明治天皇などが愛読していたとも言われている。10数年にわたるロングセラーである本書『「貞観政要」のリーダー学』では、貞観政要本文からの抜き書きを「現代語訳」「漢文読み下し文」「漢文」でそれぞれ掲載し、解説している。

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