『BANK4.0 未来の銀行』
ブレット・キング 著 | NTTデータ オープンイノベーション事業創発室 解説 | 藤原 遠 監訳 | 上野 博/岡田 和也 訳 | 東洋経済新報社 | 512p | 2,600円(税別)


1.第一原理への回帰
2.規制当局のジレンマ
3.組込み型バンキング
4.商品とチャネルから顧客経験へ
5.分散台帳技術、ブロックチェーン、仮想通貨、分散型エコシステム
6.フィンテックとテックフィン:敵か味方か?
7.バンキングにおけるAIの役割
8.普遍的な顧客経験
9.適応か死か
10.結論:Bank 4.0へのロードマップ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

我々の生活に密着し、世界経済の重要なインフラの一つであるバンキング(銀行業務)が大変革の時を迎えている。仮想通貨、キャッシュレス決済など、いわゆる「フィンテック」の隆盛によるものだ。
そしてそれは、これまでの発展の延長線上というよりも、むしろバンキングの基本原理に立ち戻るもののようだ。

本書では、テクノロジーの活用によって、いつでも、どこにいてもサービスにアクセスでき、ますます利便性を高めつつある現在のバンキングを「BANK 4.0」と名づけ、その変革のメカニズムを論じる。
「未来の銀行」や銀行員と、伝統的なバンキングシステムとは根本的に異質なものになると予測している。「BANK 4.0」が、これまで金融と関係の薄かったテクノロジー企業が、バンキングのそもそもの原則、利便性に立ち戻る「第一原理」の思考でデザインされるものだからだ。
著者はテクノロジー・フューチャリストで、モバイルスタートアップのムーブン(Moven)創立者。著書にBank3.0(邦題『脱・店舗化するリテール金融戦略』)、Augmented(邦題『拡張の世紀』いずれも東洋経済新報社)などがある。

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