『住職という生き方』
蝉丸P 著 | 星海社(星海社新書) | 192p | 1,000円(税別)


1.住職って普段なにをやってるの?
2.住職への道
3.住職とお寺あれこれ
4.仏教界の現在
5.住職という生き方


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

マインドフルネスなど仏教由来の瞑想や思考法が流行する一方、日本では檀家制度の崩壊、葬式不要論、さらには「寺院消滅」さえも懸念されている。
だが現実には、まだまだ地方を中心に「お寺」も檀家制度も健在であり、「住職」は葬儀や法事をはじめ、地域住民の日常生活に深く関わっているようだ。

本書は、四国の寺院で現役の住職を務めるかたわら、ニコニコ動画などで伝統仏教や住職について発信し続ける著者へのインタビューの「語り下ろし」。
住職の役割や普段の仕事、僧侶や住職になるにはどうすればよいか、などを自らの体験に基づき、親しみやすい口調で、具体的に幅広く語っている。
また、伝統仏教の基礎知識や、仏教を含む宗教の社会的役割などについても持論を展開。「日常の外側」にいると思われがちな住職・僧侶が、実は生活に地続きな存在であり、人々の精神的な支えになりうることを強調している。
著者は1973年生まれで、一般家庭から仏門に入り、現在まで17年余り住職を務める。地域密着型伝統仏教の担い手たる「リア住(リアル住職)」としてネット上で人気を博し、「ネット檀家」を獲得するに至った。

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