『繁栄のパラドクス』
クレイトン・M・クリステンセン/エフォサ・オジョモ/カレン・ディロン 著 | 依田 光江 訳 | ハーパーコリンズ・ジャパン | 424p | 2,000円(税別)


1.繁栄のパラドクスとは
2.イノベーションの種類
3.苦痛に潜む機会
4.プル対プッシュ──2つの戦略
5.アメリカを変えたイノベーション物語
6.アジアの繁栄
7.メキシコに見る効率化イノベーションの罠
8.イノベーションと制度の関係
9.なぜ腐敗は「雇用」されつづけるのか
10.インフラのジレンマ
11.繁栄のパラドクスから繁栄のプロセスへ
巻末付記 新しいレンズで見る世界


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

イノベーションは企業の成長を促すとともに、一国の経済成長にも貢献しうる。
それには「無消費」に注目すべきと、『イノベーションのジレンマ』で破壊的イノベーションを論じたC・クリステンセン氏は指摘する。
無消費者を対象とする「市場創造型イノベーション」は貧困国を繁栄に導く力さえ持つという。

本書では、アフリカ諸国をはじめとする貧困にあえぐ途上国でのアプローチなどを例に、「市場創造型イノベーション」を論じる。
潜在的需要があるプロダクトやサービスを「知らない」「買えない」という状況である「無消費」には巨大な可能性が眠っており、そこに新しい市場を創り出すことが、企業の成功と経済成長につながるのだという。
そして、かつてのアメリカや日本、韓国、メキシコなどを含む多数の事例を挙げながら、貧困の救済や「繁栄」にも結びつくイノベーションのあり方について詳述している。
主著者のクレイトン・M・クリステンセン氏は現在、ハーバード・ビジネス・スクールのキム・B・クラーク記念講座教授。
共著者のエフォサ・オジョモ氏は、クリステンセン研究所の上級研究員として「グローバル経済の繁栄」部門のリーダーを務める。カレン・ディロン氏はハーバード・ビジネス・レビューの元編集者で、パンヤンググローバル社のエディトリアル・ディレクター。

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