『地震予測は進化する!』
村井 俊治 著 | 集英社(集英社新書) | 168p | 760円(税別)


1.「地震に関する常識」を疑う
2.地震の「前兆検知」への挑戦
3.「ミニプレート」が動くから地震が起きる
4.日本列島はこの先、どのように「動く」のか


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「地震大国」である日本。近年も、熊本、大阪北部、北海道東部などで大地震が発生しており、南海トラフ巨大地震、首都直下地震などの危険性も警告されている。
では、地震はどこまで予測できるのだろうか。進化しつつある地震予測の科学的根拠として注目されるのが、「ミニプレート」理論である。

本書では、著者で測量学の権威である村井俊治・東京大学名誉教授が提唱する仮説「ミニプレート」理論を中心に、科学的エビデンスに基づく地震予測について論じる。
常識とされる「活断層」を地震の原因とする説に異を唱え、地表が一定の「塊」ごとに変動しており、それによって起こる「ひずみ」が、塊の境界で地震を起こす、というのが「ミニプレート」理論の骨子である。
本書では、同理論に基づく、実際に各地域でどのように地表が動いているのか、といった最新の分析結果も含め、具体的にわかりやすく地震の発生メカニズムを解説している。
著者は、2013年に地震科学探査機構(JESEA)を設立し、現在は取締役会長。東京大学生産技術研究所教授、日本測量協会会長などを務める。JESEAでは毎週、メルマガとアプリで「MEGA地震予測」を発信している。

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