『敗者のゲーム〈原著第6版〉』
チャールズ・エリス 著 | 鹿毛 雄二 訳 | 日本経済新聞出版社 | 264p | 1,700円(税別)


1.資産運用でまず押さえるべきこと
2.運用を少し理論的に見てみよう
3.個人投資家への助言
付録A 運用機関との上手な付き合い方
付録B オリエント急行の殺人事件
付録C 推薦図書


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

老後資金の問題がクローズアップされる中、投資による資産運用を検討する人が少なくないかもしれない。
だが、現代の資産運用の市場は、プロの機関投資家に支配されており、経験のない個人投資家が「市場に勝つ」には、一筋縄ではいかない。では、どうすればいいのだろうか。

1985年の初版刊行以来、投資家の運用哲学のバイブルとして読み継がれ、全米累計100万部超のロングセラーとなった本書では、資産運用の世界が、相手がミスをしなければ勝つことができないハイレベルの「敗者のゲーム」になっていると指摘。その中で投資の目的を達成するための心構えや方法を論じている。
重要なのは、短期的な変動などに惑わされず、長期的な視点で、当初の目的や目標、方針をブレずに持ち続けることだという。
著者は、ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。2001年6月に代表パートナーを退任するまでの間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任した。現在、ホワイトヘッド財団理事長。

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