『「食べること」の進化史』
石川 伸一 著 | 光文社(光文社新書) | 312p | 900円(税別)


序.食から未来を考えるわけ
1.「未来の料理」はどうなるか
2.「未来の身体」はどうなるか
3.「未来の心」はどうなるか
4.「未来の環境」はどうなるか


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界的な食糧不足、食物の生産・輸送に伴う環境問題、乱獲などによる種の絶滅、そして肥満あるいは栄養不足といった健康問題まで、現代の「食」をめぐる課題は山積している。
また「食べること」は、生きるために必須であると同時に、文化や宗教にも深く関わる。はたしてその未来の姿はどうなるのか。

本書では、太古の昔からの人類と「食」の密接な関わりをさまざまな角度から掘り下げながら、SFの世界の現実化にも近づく「未来の食」の可能性を探っている。
それは、食品の栄養や生体調節機能だけでなく「おいしさ」も含む分子レベルでの解析や、食べる側の人間の「心」や文化、遺伝情報などの情報を扱うテクノロジーなどが融合した「3Dフードプリンタ」の技術であったり、新たな食材の可能性を提示し、人々の意識変革を迫る「昆虫食」「人工培養肉」であったりする。
著者は、分子調理学を専門とする宮城大学食産業学群教授。関心は、食の「アート×サイエンス×デザイン×テクノロジー」。
ダイジェストでは、「3Dフードプリンタ」「録食」等の、食をめぐる未来予測を取り上げた。

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