『京大変人講座』
酒井 敏/小木曽 哲/山内 裕/那須 耕介/川上 浩司/神川 龍馬 著 | 山極 寿一 解説 /越前屋 俵太 ナビゲーター | 三笠書房 | 269p | 1,600円(税別)


はじめに “変人”がいるから人類は繁栄してきた(山極寿一×越前屋俵太)
1.毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそ(地球岩石学・小木曽哲)
2.なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか(サービス経営学・山内裕)
3.人間は“おおざっぱ”がちょうどいい(法哲学・那須耕介)
4.なぜ、遠足のおやつは“300円以内”なのか(システム工学・川上浩司)
5.ズルい生き物、ヘンな生き物(進化生物学・神川龍馬)
6.「ぼちぼち」という最強の生存戦略(地球物理学・酒井敏)
おわりに これからも京大は「変人製造所」として(ときどき)世界を変えていく(酒井 敏)


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ノーベル賞受賞者を多数輩出する京都大学には、東京大学と比べて自由な学風があり、独創的な研究・教育が日々行われている、といった印象を持つ人は多い。
実際、京大には常識を疑うテーマで研究に励む“変人”の研究者が多数在籍しているようだ。では、具体的にどんな研究が行われているのだろうか。

本書は、京都大学の一般公開講座「京大変人講座」の書籍化。
同講座は、「京大では“変人”はホメ言葉です!」を合言葉に、幅広い学問領域のユニークな研究を行う京大の研究者が、研究のエッセンスをリレー方式で講義するもので、2017年に発足。大学教授、タレント、プロデューサー、演出家、書家など幅広く活躍する越前屋俵太氏がナビゲーターを務める。
本書では、地球岩石学、サービス経営学、法哲学、システム工学、進化生物学、地球物理学をそれぞれ専門とする6人の研究を紹介している。
巻頭で越前屋俵太氏と対談する山極寿一氏は京都大学第26代総長。ダイジェストは、その巻頭の対談と、京都大学経営管理大学院准教授の経営学者、山内裕氏による「なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか」から抜粋した。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。