『流れといのち』
エイドリアン・ベジャン 著 | 柴田 裕之 訳 木村 繁男 解説 | 紀伊國屋書店 | 401p | 2,200円(税別)


1.生命とは何か
2.全世界が望むもの
3.目的を持った動きとしての富
4.テクノロジーの進化
5.スポーツの進化
6.都市の進化
7.成長
8.政治、科学、デザイン変更
9.時間の矢
10.死とは何か
11.物理的現象としての生命と進化


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

まったく異質なもの同士に共通する法則が見つかり、そこから新しいアイデアが浮かぶことがある。
その「共通法則」の究極ともいえる「コンストラクタル法則」を1996年に発表し、各界に衝撃を与えたのがエイドリアン・ベジャン氏。「すべてはより良く“流れるかたち”に進化する」という法則である。

コンストラクタル法則を一般向けに初めて紹介した『流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則』(紀伊国屋書店、2013年)に続く本書は、「生命とは何か」という根源的な問いを、同法則を武器に探究。
富と資源の流れ、階層制の遍在性、テクノロジーやスポーツや都市の進化、政治や社会を支配する原理、時間や死の諸相までを見渡しながら、生物・無生物、生命、テクノロジー、政治・社会システムなど、あらゆる事象を「流れ」に関する普遍的な物理法則で分析、これまでにない新たな視座を提供している。
著者のエイドリアン・ベジャン氏はデューク大学J. A. Jones 特別教授。
1999年に米国機械学会と米国化学工学会が共同で授与する「マックス・ヤコブ賞」、2006年には熱物質移動国際センターが隔年で授与する「ルイコフメダル」、2018年には米国版ノーベル賞とも言われているベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞している。

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