『とてつもない失敗の世界史』
トム・フィリップス 著 | 禰冝田 亜希 | 河出書房新社 | 280p | 2,300円(税別)


はじめに 失敗の夜明け
1.人類の脳はあんぽんたんにできている
2.やみくもに環境を変化させたつけ
3.気やすく生物を移動させたしっぺ返し
4.統治に向いていなかった専制君主たち
5.誰が誰を、誰が何をどう選ぶかの民主主義
6.人類の戦争好きは下手の横好き
7.残酷な植民地政策もヘマばかり
8.外交の決断が国の存亡を決める
9.テクノロジーは人類を救うのか
10.人類が失敗を予測できなかった歴史
おわりに 将来の失敗


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

私たち人類は、個人や集団、社会といった単位で、しばしば失敗を犯す。
有史以来の世界の歴史にも、実に多くの愚かな過ちがあった。
判断ミスや杜撰な計画、集団に流されるなどの原因で、文明の衰退、権力者の失墜、戦争による大量の人命の喪失といった、取り返しのつかない深刻な事態を招いてきた。

2018年に英国で出版され、世界的ベストセラーとなった本書では、原始時代の農耕の開始から中世の植民地政策、そして現代のテクノロジーまで、後の歴史に重大な影響を与えたものも含む「失敗」のエピソードの数々を、皮肉もこもったユーモラスな文体で紹介。
人間の脳の特性が、いかに「皆のものを皆で台なしに」してきたかを語りながら、地球環境問題など、現代の我々が性懲りもなく同じ過ちを繰り返してきたことを指摘して警鐘を鳴らす。
著者は、ロンドン在住のジャーナリスト兼ユーモア作家で、世界最大のエンタメ・ニュースサイト「バズフィードUK」の元編集長。

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