『第三次エネルギー革命』
デロイト トーマツ コンサルティング 著 | エネルギーフォーラム | 147p | 1,400円(税別)


1.はじめに
2.「2℃上昇抑制」に向けた本気の挑戦の始まり
3.持続可能なエネルギーシステムに求められる要件
4.水素社会がもたらすもの
  持続可能なエネルギーシステム構築への貢献
5.水素社会の成立に向けた道のり
6.革命前夜:世界における水素社会の胎動
7.第三次エネルギー革命
  「再生可能エネルギー×水素」におけるビジネスチャンス
8.おわりに


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界的な人口増、新興国の経済発展などにより、将来的なエネルギー需要はますます高まると予想される。
一方で、地球温暖化対策の面から化石燃料の使用を削減し、再生可能エネルギーへシフトする動きも、世界規模で起きている。こうした諸問題解決のキャスティングボードを握るのが「水素」である。

本書では、石油や天然ガスといった化石燃料が主役の時代から、太陽光、風力などの再生可能エネルギーが主役になる時代へ移行する動きを「第三次エネルギー革命」と捉え、そこで「水素」がどのような役割を果たすのか、仕組みを詳しく解説。
水素は燃料電池に使われて発電するだけでなく、エネルギーの貯蔵や輸送の手段として、さらにメタンガスや化学物質の原料として、マルチに活躍し得る。出力が不安定な再生可能エネルギーの需給バランスをとる、あるいは余分に作ってしまった未利用電力の有効活用に使われたりもする。
水素の活用については世界中で400を超えるプロジェクト、600社を超える企業が研究に取り組んでおり、本書はその中の事例も多数紹介されている。
著者は、企業や官公庁、自治体の水素電池関連プロジェクトの第一線に関わるデロイト トーマツ コンサルティングに所属する4人のコンサルタント。

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