『「目的思考」で学びが変わる』
多田 慎介 著 | ウェッジ | 240p | 1,500円(税別)


はじめに―あるメッセージへの謝意に代えて
1.世の中まんざらでもない。結構大人って素敵だ!
特別対談1 青野慶久氏(サイボウズ株式会社代表取締役社長)
 「組織の中で我慢しなさい」という教育はもういらない
2.行政まで変えた改革者の横顔
特別対談2 木村泰子氏(大阪市立大空小学校初代校長)
 人の心なんて教育できるものではない
3.「自律」の力を身につけた生徒たち
4.保護者も、学校を変えられる


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

宿題を出さず、定期テストは廃止、全教員が全生徒の担任になる「全員担任制」、修学旅行の代わりに生徒が旅行代理店にツアー企画をプレゼンするなど、従来の公立学校の常識からかけ離れた改革を続ける千代田区立麹町中学校が注目されている。
改革を率いるのは2014年に就任した工藤勇一校長である。

本書では、1947年創立の伝統校で公立名門校の一つに数えられる千代田区立麹町中学校において、工藤勇一校長がどんな改革を、何を目指して進めてきたか、それによって子どもたちや教員、保護者がどう変わってきたか、校長自身へのインタビューと丹念な周辺取材で解き明かしている。
山形県・東京都の中学校教諭、新宿区教育委員会指導課長などを経て、2014年4月に麹町中学校に校長として赴任した工藤氏は「目的と手段を履き違えてはいけない」と主張し、「麹中メソッド」と名づけた教育方針を掲げる。
著者は、個人の働き方やキャリア形成、企業の採用コンテンツ、マーケティング手法などをテーマに取材・執筆を重ねるフリーランスのライター。

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