『発酵野郎!』
鈴木 成宗 著 | 新潮社 | 223p | 1,500円(税別)


1.餅屋で終わってたまるか
2.ビール造りの天国と地獄
3.ビール・サイエンスラボを目指す
4.無限の酵母愛を胸に
5.50歳にしてやっと自分も発酵してきた
6.伊勢をもっと発酵させてやる
7.こんな奴が成功しているクラフトビール界
8.日本のクラフトビール新時代に
9.オレ流発酵組織論
番外編 クラフトビールの愉しみ方


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

数々の権威ある国際大会受賞歴や、品質と独創性で注目を集めるクラフトビールメーカー「伊勢角屋麦酒」。
伊勢市の戦国時代から続く老舗の餅屋の21代目が立ち上げたビール事業だったが、これまでの道のりは決して平坦ではなかったようだ。
醸造の素人だった創業者は、いかに事業を成功に導いたのか。

本書では、伊勢角屋麦酒の創業者兼社長が、“超遠回り”だった自身と同社のサクセスストーリー、そしてビールの大事な原料である「酵母」について語っている。
大学で微生物の研究に熱中した著者は、卒業して家業を継いだ後、酒税法改正でビール製造免許取得の要件が緩和されたことをきっかけに、クラフトビール事業に乗り出す。
本書では、国際大会の審査員に手を挙げたり、伊勢の森で天然の酵母を採取してユニークなビールを開発したりと、多くの失敗から学びながらもチャレンジを続ける自らの姿勢と行動を描いている。
著者は1967年生まれで、東北大学農学部卒業後、家業の「二軒茶屋餅角屋本店」を継ぐ。1997年に「伊勢角屋麦酒」を創業。世界で最も歴史あるビール審査会「The International Brewing Awards 2019」では同社の「ペールエール」が2大会連続で金賞に輝いた。

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