『すべてはミルクから始まった』
高橋 浩夫 著 | 同文舘出版 | 208p | 1,900円(税別)


1.グローバル企業 ネスレの誕生
2.ネスレのグローバル経営体制 
3.ネスレの基本戦略-M&Aに潜むもの
4.ネスレのグローバルR&Dネットワーク
5.ネスレのビジネス倫理とCSR
6.ネスレ流 ヒューマン・リソース・マネジメント
7.ネスレ日本の発展と今日
8.ネスレ日本社長・高岡浩三氏のインタビューから
  -ジャパンミラクルのリーダーシップ
9.スイスという国-多国籍企業を生み出す背景
10.ネスレに学ぶ日本企業への指針


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

スイスを本拠とし、グローバルに多種多彩な食品事業を展開する「ネスレ」。
日本では長らくインスタントコーヒー「ネスカフェ」で知られ、チョコレートの「キットカット」でも有名だ。
約150年前に創業された同社は、今や国連加盟国数に匹敵するほぼ全世界に進出するスーパーグローバル企業である。

本書では、“食の巨人”とも呼ばれるネスレの経営を分析。
海に面しておらず、資源も少ない小国であるスイスから、なぜこのような巨大グローバル企業が生まれたのか。
また、M&Aによる外部資源の取り込みにより成長していったネスレ独特の「分権経営」とはどのようなものか。
栄養失調による乳児の死亡を防ぐための、栄養価の高いミルクを使ったベビーフードの開発を起源の一つとするネスレ。著者の半世紀前に遡る本社訪問に始まるネスレ研究から、その“強さ”の秘密を明らかにする。
著者は白鴎大学名誉教授で、多国籍企業論、国際経営論、経営倫理を研究領域としている。

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