『2050年の経済覇権』
嶋中 雄二/三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所 編著 | 日本経済新聞出版社 | 288p | 2,000円(税別)


序.次の勝者はどこか
1.コンドラチェフ・サイクルと経済覇権
2.コンドラチェフ・サイクルを計測する
3.軍事力・科学技術力からみた覇権
4.人口動態からみた経済覇権
5.国際収支からみた経済覇権
6.相対価格で世界経済を捉える
7.名目GDP・実質成長率・1人当たりGDPからみた経済覇権


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

GDP、軍事、科学技術などあらゆる分野で長らく米国が世界の「覇権」を握ってきた。
だが、ここに来て中国の追い上げが激しく、両国は貿易においてつばぜり合いを繰り広げている。一方、人口規模ではインドが中国を凌駕しようとしている。
今から約30年後、2050年の世界秩序はどうなっているか。

本書では、20世紀前半に活躍したソ連(現・ロシア)の経済学者、N・D・コンドラチェフが唱えた景気循環(長期波動、コンドラチェフ・サイクル、コンドラチェフの波)説などの諸理論をもとに、米国、中国、日本、欧州、インドなどのこれまでの歴史と、先行き2050年までの経済秩序、軍事力・科学技術、人口、国際収支、交易条件の動向を分析し、次の覇権国を占う。
コンドラチェフ・サイクルは、国や地域によって若干異なるが、ほぼ50年前後の景気循環を示し、今どの国が上昇あるいは下降局面にあるか、いつ頃にピークまたはボトムになるかの予測を可能としている。
編著者の嶋中雄二氏は三菱UFJモルガン・スタンレー証券参与、景気循環研究所長で、景気循環学会副会長、内閣府景気動向指数研究会委員、三菱UFJリサーチ&コンサルティング客員研究員を務める。

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