『ほどよい量をつくる』

甲斐 かおり 著 | インプレス(しごとのわ) | 232p | 1,600円(税別)


1.つくる量を減らす
2.ほどよい量を探る
3.価格を適正に上げる
4.プロセスを見せる
5.つくる人が売る
6.コミュニティ経済圏を築く
7.物流をデザインする
8.売り場を変える
9.違う相手に届ける


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

消費が縮小するとともにニーズが多様化する現代では、かつてのように大量生産によって成長することが難しくなっている。
そうした成長は食品ロスや廃棄物による環境破壊にもつながり、持続可能な社会に危機をもたらすものでもある。
だが、少量生産を良しとする価値観へのシフトは一筋縄ではいかない。どうすればいいのか。

本書では、あえて大量生産をめざさず、新たな発想のもと、「つくりすぎない」選択をして良質なモノやサービスを提供して成功している日本の企業や商店の取り組みの数々を紹介。
「ほどよい量」を生産し、その価値を認め、必要としている人たちのみに届けることで形成される小さなコミュニティを増やしていくことこそが重要ではないかと考察する。
著者はフリーライター。日本各地を取材し、食やものづくり、地域コミュニティ、農業などの分野で、昔の日本の暮らしや大量生産大量消費から離れた価値観で生きる人びとの活動、ライフスタイル、人物ルポを雑誌やウェブに寄稿している。

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