『企業不祥事を防ぐ』
國廣 正 著 | 日本経済新聞出版社 | 324p | 1,700円(税別)


1.過剰規制から「ものがたりのあるコンプライアンス」へ
2.日本型企業不祥事の根本にあるもの
3.これからのコンプライアンス
4.コーポレートガバナンスの実際
5.危機管理実務の最前線
6.企業のグローバル展開とリスク管理


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「コンプライアンス」は、日常語として定着しつつある。
「法令順守」と訳されるこのビジネス用語は、厳しいルールで企業活動や社員の行動を縛りつけ、萎縮させるものと捉えられやすい。
しかし、本来のコンプライアンスは、「真っ当な会社」として成長し続けるための前向きな戦略であるはずだ。

本書では、著者の実体験を含む多くの事例をもとに、あるべきコンプライアンスやコーポレートガバナンスのあり方、日本企業による不祥事の根本原因とその予防、あるいは起きた時の適切な対処などを論じている。
コンプライアンスは、現場の社員や、場合によっては経営陣にとっても「やらされ感」がつきまとい、形だけの対策になってしまっていることも少なくない。
だが、本来あるべきコンプライアンスには「ものがたり」(ストーリー)があり、ダイナミックなリスク管理戦略なのだという。
著者は弁護士で、国広総合法律事務所パートナー。危機管理、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、会社法などを専門分野とし、多くの大型企業不祥事の危機管理、第三者委員会調査や会社法関係訴訟などを手がける。

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