『21 Lessons』
ユヴァル・ノア・ハラリ 著 | 柴田 裕之 | 河出書房新社 | 472p | 2,400円(税別)


1.テクノロジー面の難題
2.政治面の難題
3.絶望と希望
4.真実
5.レジリエンス


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

人類は“今”、どのような危機を迎えようとしているのか。
テクノロジーの進歩は、人類をどこに連れていくのか。そして私たちは、それらの深刻な諸課題に、いかに向き合うべきなのか――。
簡単に答えを出すことができない、これらの大局的な問いが、現代を生きる私たちには突きつけられている。

本書では、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の2作においてそれぞれ人類の「過去」と「未来」を分析し、新たな知見を示した“知の巨人”ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、前2作を踏まえ、人類の「現在」を問う。雇用、自由、平等、コミュニティ、文明、ナショナリズム、宗教、移民、テロ、戦争、SF、教育といった21のテーマのもと、人類が直面する現代的な課題が内包する意味や、その行く末、私たちが持ちうる選択肢などについて深く論じている。
ITとバイオテクノロジーの進化が作り上げる新たな「物語(虚構)」に、人類はどう対峙していくべきなのか。
著者はイスラエル生まれの歴史学者、哲学者。エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、2018年のダボス会議での基調講演など、世界中の聴衆に向けて講義や講演を行う。
なお、ダイジェストでは「幻滅」と「瞑想」の章を取り上げた。

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