『書けるひとになる!』
ナタリー・ゴールドバーグ 著 | 小谷 啓子 | 扶桑社 | 273p | 1,500円(税別)


1.はじめに
2.初心、ペンと紙
3.第1の思考
4.文章修行
5.こやしづくり
6.芸術的安定感
7.題材リストを作る
8.豆腐と闘う
9.内なる編集者とのトラブル
10.ミネソタ州エルクトン――目の前にあるもの
11.井戸を掘る
12.作者と作品は別のもの
13.自動車を食べる男
14.書くことはマクドナルドのハンバーガーではない
15.こだわり
16.自分独自のディテール
(他、全66項目)


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「書くこと」に悩む人は多いのではないだろうか。
ゼロから新しいものを作り出すという意味において、「書くこと」にはクリエイティビティが要求される。
すなわち、人にメッセージを送り、感情に訴えかけ、あるいは楽しませる文章を書くことは、アイデア創出やイノベーションにも通じるのではないか。

原書が1986年に初めて刊行されて以来14カ国で翻訳され、米国では国語(English)の教科書として今でも使われているというロングセラーの本書では、「書くこと」の心構えや哲学、書き続けるためのモチベーションの維持などを、具体的な方法を含め、著者自身の作家あるいは「創作クラス」講師としての経験をもとに綴っている。
ここで指南される、自分の感覚や経験、「内なる声」にしたがい、とにかく書き続ける「文章修行」は、その他の創作活動やスポーツ、ビジネスにおけるコミュニケーションやイノベーションなどにも応用可能なものといえる。
著者は詩人であり、作家。また40年以上にわたり禅修行に取り組み、創作クラスで精神修行としての「書くこと」を教えている。
なお、本書は2006年刊行の『魂の文章術 書くことから始めよう』(春秋社)を改題、加筆修正したものである。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。