『マグロの最高峰』
中原 一歩 著 | NHK出版(NHK出版新書) | 228p | 900円(税別)


1.なぜ「大間の一本釣り」は旨いのか
2.誰が値段を決めているのか
3.いかにしてマグロは高級魚となったか
4.どこで“最高峰”を食べられるのか


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

新春恒例の話題の一つに、豊洲市場におけるマグロの「初競り」がある。
例年高額をつけるのは青森県大間産のクロマグロであり、2020年には史上2番目の1億9320万円(キロ単価70万円)で競り落とされた(過去最高は2019年の3億3360万円)。
こうした“最高峰”のマグロは、どのように生まれるのだろうか? 

本書では、“日本一のマグロの町”と言われる青森県大間町における「マグロの一本釣り」を皮切りに、競りが行われる豊洲市場(東京都中央卸売市場)や、一流と称される鮨屋など、マグロの産地から消費者の口に入るまでを密着取材。
漁師や、市場で品質を見極める競り人、仲買人、そして鮨職人による「最高の仕事」を紹介し、なぜ、大間産などの“最高峰”と呼ばれるマグロが「旨くなる」のか、価値が高くなるのかを探っている。
著者はフリーランスのライター。雑誌を中心に90年代から取材記者を始め、新聞・ウェブメディアなどでも記者として活躍。マグロの取材は長く、地方の鮨屋をめぐる「旅鮨」もライフワークとしている。
なお、本文における「マグロ」はすべて「本マグロ(クロマグロ)」を指す。

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