『米国の政治と「女性」のリーダーシップ』
Julie Dolan, Melissa M. Deckman, Michele L. Swers 著 | Rowman & Littlefield Publishers | 400p
Women and Politics


1.導入と理論的枠組み
2.女性の権力への道
3.選挙と有権者のジェンダーギャップ
4.ジェンダーと立候補の意思決定
5.女性による選挙キャンペーン
6.地方政治における女性
7.連邦議会・州議会で活躍する女性
8.行政機関で活躍する女性
9.司法と女性


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界経済フォーラムが発表する、男女格差の程度を表す2019年の「グローバル・ジェンダーギャップ指数」において、日本は153カ国中121位に沈んだ。
とくに政治部門では女性の議員・閣僚の数の少なさが響き144位と低水準に。
では、ヒラリー・クリントン氏などが話題に上る米国の状況はどうなのだろうか。

本書では、米国における女性と政治の関わりについて、その歴史を辿りつつ、連邦議会をはじめ州議会、地方政府、国の行政機関、司法機関などにおける女性活躍の実態をリポート。米国政治における女性のリーダーシップや権力のあるべき姿を論じている。
米国ではとくに2018年中間選挙において下院で女性議員が急増、一大勢力となろうとしている。
それ以前にナンシー・ペロシ氏が女性初の下院議長になるなど、欧州に比べ遅れ気味だった女性の政治進出がここにきて活性化し、変化の兆しが見られるようだ。
著者のジュリー・ドーラン氏は米国ミネソタ州にあるマカレスターカレッジ政治学部教授。
メリッサ・M・デックマン氏は、メリーランド州のワシントンカレッジ教授で政治学科長。
ミシェル・L・スワーズ氏はジョージタウン大学教授で米国政府研究を専攻している。

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