『中国 人口減少の真実』
村山 宏 著 | 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) | 296p | 920円(税別)


序.人口減少の足音
1.一人っ子狂想曲
2.一人っ子が変える社会
3.労働力減少時代への備え
4.豊かになる前に老いる
5.中国の対外膨張はどこへ
6.世界史から考える中国


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界最大の人口を背景にめざましい経済成長を遂げた中国が、まもなく「人口減少」に転じると予測されている。人口世界第1位の座も、10年以内にはインドに譲ることに。
それには2015年までの36年間続いた「一人っ子政策」が大いに関係している。
中国の社会はどのように変わりつつあるのだろうか。

本書では、一人っ子政策や都市人口の増加といった中国の人口問題と、それによって大きく変わりつつある中国人の日常生活、軍事、経済、国際政治などを幅広く取り上げ、現地のニュースをもとにリポート。
両親や祖父母から愛情をたっぷり注がれ、わがままに育った一人っ子は、なかなか結婚をしない傾向にあり、それが出生数の低下につながり人口減少に拍車をかける。
また、農村から都市への人口流入が進み、人口の半分以上を占めていた農村部を基盤にした政治体制や経済構造、社会、文化が変化してきているという。
著者は日本経済新聞編集委員。香港支局記者、台北支局長、アジア編集総局編集部長兼編集委員(バンコク駐在)を経て、現職。

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