『医療と生物学に大変革をもたらす 「ナノ」の世界』
Nano Comes to Life: How Nanotechnology Is Transforming Medicine and the Future of Biology
Sonia Contera 著 | Princeton University Press | 216p


1.生物学の複雑性を取り入れる
2.作ることによって学ぶ ―DNAとタンパク質のナノテクノロジー
3.医療におけるナノ
4.組織や臓器の再生
5.結論 ―生命はすべてを変える


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

感染症の拡大などの人類社会への脅威に立ち向かう、医学・生物学を中心に物理学、機械工学などが融合した技術がある。「ナノテクノロジー」だ。
人体内での10億分の1メートル単位の分子・原子レベルの動きを把握し、操作することで疾病に対処するナノテクノロジー。その成果はどこまで進んでいるのか。

本書では、ナノテクノロジーのこれまでの成果、およびその最前線や未来への構想までを紹介。
私たちの健康や生命、そして人間の能力の拡張にまで、ナノテクノロジーが貢献できることを、豊富な事例とともに提示している。
ナノテクノロジーのさらなる発展の行末には、人工物質(分子合成物や機械など)と自然物質(人間の臓器や筋肉など)が一体化した「トランスマテリアル」が当たり前になる未来が実現される可能性もあるという。
著者は、英国オックスフォード大学物理学部に所属する生物物理学教授で、ナノテクノロジーの第一人者の一人。

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