『AIはアーティストになれるのか』
「創造性」を持ち始めたコンピュータ
The Artist in the Machine: The World of AI-Powered Creativity
Arthur I. Miller 著 | The MIT Press | 432p


1.「創造性」を理解する
2.アーティストになったコンピュータたち
3.音楽を生み出すマシン -「リズム」を「アルゴリズム」に落とし込む
4.ワンス・アポン・ア・タイム -言葉でマジックを操るコンピュータたち
5.コンピュータ“アンドロイド・ロイド・ウェバー”が作り上げたステージ
6.コンピュータはクリエイティブになれるのか?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

AIの進化はめざましく、作曲や絵画、小説など、芸術分野にも進出しつつある。
だが、少なくとも現時点では感情を持たないとされるAIやロボットに、人の心を揺さぶる芸術が本当に創造できるのだろうか。
さらに、AIやロボットに、芸術活動に必要な感情や感性を育てることは可能なのだろうか。

本書では、現時点で音楽や美術、文学といった芸術分野にAIやロボットが関わる数々の事例をリポートし、AI、ロボット、コンピュータと創造性の関係性を、先行する研究成果を引用しながら詳細に論じている。
将来的にAIに人間の感情をコピーしてインプットすることで「予測不能」な斬新な芸術作品が生まれてくる可能性も否定できないという。
著者のアーサー・I・ミラー氏は、ロンドン・ユニバーシティ・カレッジの科学史・科学哲学名誉教授。
邦訳書に『137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯』『ブラックホールを見つけた男』(いずれも草思社)などがある。

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