『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』
西 智弘 編著 西上 ありさ/出野 紀子/石井 麗子 共編 藤岡 聡子/横山 太郎/守本 陽一/森田 洋之/井階 友貴/村尾 剛志 著 | 学芸出版社 | 224p | 2,000円(税別)


1.目に見えない「孤立」という病
2.社会的処方のカナメ
3.社会的処方を市民の手で
4.まちに医療者が関わる
5.暮らしを彩る年の差フレンズ
6.リンクワーカーからみた社会的処方のタネ
おわりに 「はじまりの婦人」にもう一度会えたら


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本をはじめとする高齢化が進む先進国に共通する問題である「社会的孤立」。
家族やコミュニティとのつながりがほとんどなくなり、認知症やうつ病などの原因にもなっている。
その解決策の一つとして注目されているのが、薬ではなく「地域における人とのつながり」を処方する「社会的処方」である。

本書では、社会的処方とは何かを、すでに制度化され、社会的処方に関する全国的なネットワークが構築されているイギリスの事例などをもとに解説。
そして、イギリスの仕組みを参考にしながら、日本各地で始まっている仕組みづくりの取り組みを紹介している。
イギリスでは、社会的処方の対象者と地域をつなげる「リンクワーカー」という職種が活躍しているが、編著者は、相談所である「暮らしの保健室」、「社会的処方研究所」などの運営を通して、その役割を果たそうとしている。
本書では、特にその取り組みについて詳しく述べる。
編著者は、川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科医師、一般社団法人プラスケア代表理事。

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