『バグトリデザイン』
事例で学ぶ「行為のデザイン」思考
村田 智明 著 | 朝日新聞出版 | 336p | 1,800円(税別)


序.人の行為にはバグがある
1.どこにでもバグは存在する
2.6つのバグとその定義
3.6つの原因とその因子の定義
4.「行為のデザイン」ワークショップ事例
5.ワークショップをうまく進めるコツ
6.ソリューションに欠かせない裏技
終.イノベーションのカタチはのこぎり型


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

人の行為はいつもスムーズに目的を達成できるとは限らない。
道具のデザインが悪いせいで面倒な手順を強いられたり、案内サインがわかりづらいために道に迷ったり、関係のないものについ気を取られたり。
これらは行為の「バグ」といえる。バグを解消することは、イノベーションのヒントになることがある。

本書は、人が不便に感じたり、非効率であったり、時間がかかったりするといった、行為の「バグ」に着目し、それを取り除くためのデザイン(=バグトリデザイン)について考察。
豊富な事例と、著者自身が実践するワークショップの模様を紹介しながら、バグの解消を商品開発やイノベーションにつなげる技法を論じている。
観察や想像によって、ユーザーが悩まされるバグを抽出し、それを取り除くためのアイデアを練ることが重要だという。
著者は、株式会社ハーズ実験デザイン研究所/METAPHYS代表取締役で、神戸芸術工科大学客員教授、九州大学非常勤講師も務める。
P&G、コクヨ、マイクロソフトなど多くの有名企業や自治体、大学などが、著者の「行為のデザイン」思考を取り入れている。

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