『アルコールと健康の最新科学』
Drink?: The New Science of Alcohol and Your Health
David Nutt 著 | Yellow Kite | 304p


1.体と脳への影響
2.健康への害
3.事故と暴力
4.精神への影響
5.生殖と妊娠への影響
6.生活への影響
7.アルコール依存症
8.アルコールの功罪
9.適量を知る
10.子どもの飲酒
11.解決方法はあるのか?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

自宅でお酒を飲む習慣ができた人も多いだろう。飲酒は何千年も前から世界中の人々の生活に浸透している。
しかし、「酒は百薬の長」と言われる一方で、アルコールの心身の健康や行動への悪影響は、これまでにも指摘されてきた。いったいアルコール摂取には、どんなメリットとデメリットがあるのだろうか。

本書では、アルコール摂取が健康や行動に及ぼす影響のメカニズムを、医学・生物学・脳科学などにおける最新の研究成果をもとに詳しく解説。飲酒の「良い面」を享受するために踏まえておきたいさまざまなリスクを網羅的に指摘している。
著者は、厳密に言えば、安全な「適度な飲酒」は存在しないと主張。その一方で、アルコールのデメリットを知り、それを踏まえながら最大のメリットを引き出す、スマートな飲酒習慣をつけるべきと説く。

著者のデビッド・ナット氏は英国の精神神経薬理学者、精神科医で、インペリアル・カレッジ・ロンドンの精神神経薬理学教授。英国の「薬物に関する独立科学評議会(ISCD)」の代表も務める。

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