『円相場の終わり』
小栗 太 著 | 日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ) | 224p | 850円(税別)


序.終幕の予兆
1.物価が上がらない
2.保護主義の奔流
3.市場の見えざる手
4.新たなる脅威
終.為替相場の未来


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

円・ドルの為替相場が、ほとんど動かなくなっているという。新型コロナウイルスの感染拡大に際しても、株価は急落したが、為替相場への影響は一時的で、円・ドル相場はすぐに元の狭い値幅に戻った。
為替相場は明らかに停滞しており、やがて衰弱していくとも考えられている。どうなるのだろうか。

本書では、為替相場、とくに円相場が停滞から衰弱、さらには終幕への道を歩むと考えられる4つの要因を示し、現在の変動相場制がなくなる未来の可能性を占っている。
4つの要因とは、グローバル化・IT化、自国優先の保護主義、為替取引の技術革新、国際デジタル通貨の登場。これらの要因により物価の平準化などが起こり、各国の金融政策が功を奏しなくなる。そして、グローバル企業の取引の障害にもなる為替制度そのものが見直されるようになる可能性が高いという。

著者は、日本経済新聞編集委員。25年以上にわたりマーケットを取材してきており、日経ヴェリタス編集長等を経て2019年4月から現職。


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