『アリ その興味深き集団生活』
Tales from the Ant World | Edward O. Wilson 著 | Liveright Publishing Corporation | 288p


1.アリと人間:モラルと勝利
2.博物学者が誕生するまで
3.どの種がふさわしいか
4.グンタイアリ
5.ヒアリ
6.ヒアリが環境の歴史を変えた過程とは
7.征服者を打ち負かすアリ
8.世界で最も獰猛なアリとその理由
9.慈悲深い女家長制度
10.アリは味覚と嗅覚で会話する
11.フェロモンの暗号を解読する方法
12.アリの言葉
13.(ほとんど)どこにでも存在するアリ
14.早く家へ帰りたい
15.アリ学の冒険
16.世界で最も速いアリと遅いアリ
17.社会寄生虫はコロニーの策略家
18.アフリカの戦うアリ、マタベレアリ
19.アリの世界の戦争と奴隷制
20.ウォーキング・デッド
21.アフリカの小さな牧場経営者
22.罠型顎 対 トビムシ
23.希少種を求めて
24.ある絶滅危惧種
25.ハキリアリ:究極の超個体
26.恐竜の時代のアリ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界中いたるところに生息する、われわれに身近な昆虫である「アリ」。「女王アリ」を中心に多数の「働きアリ」などが各々の役割をこなしながら集団生活を営む「社会性昆虫」としても知られる。
中には驚くほど複雑な役割分担で巣を運営する種もいる。彼らは、どのようにして協力し合っているのだろうか。

本書では、「アリ学(myrmecology)」の世界的権威として長年にわたり活躍してきた著者が、アリとともに歩んできた生涯を振り返りながら、現在までにわかっている、アリの興味深い生態を詳しく解説している。アリは、いかに互いにコミュニケーションをとっているのか、食料となる菌類を巣の中で栽培するハキリアリなど豊富な知られざるトピックスからは、自然の多様性、奥深さを感じとることができる。

著者のエドワード・O・ウィルソン氏は、米国の昆虫学者で、世界の第一人者と言われる「アリ学」の研究の他、社会生物学、生物多様性の研究でも多大な実績を残している。『ヒトはどこまで進化するのか』(亜紀書房)、『創造―生物多様性を守るためのアピール』(紀伊國屋書店)など著書多数。


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