『近代建築で読み解く日本』
祝田 秀全 著 | 祥伝社(祥伝社新書) | 280p | 960円(税別)


はじめに 近代日本の歩みを「建築」から読み解く
1.近代国家への道のりは建築から始まった
2.東京遷都と「二つの都」づくり
3.国会議事堂のてっぺんはなぜ“霊廟”になったのか
4.建築家は、近代国家ならぬ大東亜建設を担った
5.帝都に上陸したゴジラが破壊できなかったもの


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

東京、京都をはじめとする全国各地の歴史ある土地には、明治時代から昭和初期にかけての「近代建築」の建物がある。その多くは、欧州由来の正統派ルネサンス様式に、和風、あるいは東洋趣味がミックスされたものだ。
そしてそれらの建築物には、日本近代史の複雑な事情が刻み込まれているものも少なくない。

本書では、東京・銀座の和光ビル、長野県松本の旧開智学校、そして国会議事堂(旧帝国議会議事堂)といった「近代建築」を紹介しながら、それぞれがなぜそのような意匠(デザイン)になったのか、知られざるエピソードをもとに、近代日本の本質を探っている。
たとえば、明治~昭和初期で最大級の近代建築ともいえる国家議事堂の中央部の屋根には、ピラミッドのような意匠が施されている。そこには「法の支配」に対する設計者の思いがあった。

著者は、東京出身、歴史学専攻で、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て代々木ゼミナール世界史講師などを務めた。著書に『銀の世界史』(ちくま新書)、『知識ゼロからの戦争史入門』(幻冬舎)などがある。


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