『限界破りの鉄道車両』
-幻に? それとも実現?
小島 英俊 著 | 交通新聞社(交通新聞社新書) | 216p | 900円(税別)


1.蒸気機関車の限界へ
2.電車と気動車の出現
3.電化・ディーゼル化、新動力への模索
4.「新性能電車」の誕生
5.新幹線は「ノーズ」とともに成長
6.日本の風土に合わせて鉄道が進化


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本では、国土が狭く、明治政府が道路の整備よりも鉄道整備を優先したこともあり、自動車や航空機よりも鉄道が発達し、特に都市部では移動手段として利用されることが多い。
そのため、線路と並ぶ鉄道の要である「車両」において、さまざまなイノベーションが行われてきたようだ。

本書では、鉄道の長い歴史の中で、日本を中心に車両の開発・改良に焦点を当てる。蒸気機関車(SL)から、ディーゼル化・電化、そして新幹線まで、実用化に至らなかった技術も含め、主にスピードアップのために、鉄道人たちはいかなる挑戦をしてきたのか。
とりわけ山岳が多く、どうしてもカーブが増える線路を走る車両は工夫を要し、鉄道技術者はそれを乗り越えることで世界初の方式を開発するなどの快挙も達成していた。

著者は、三菱商事の化学部門に勤務した後、退職してセデベ・ジャポン(食品事業)を起業、代表取締役を務めた。鉄道史学会会員。歴史小説も執筆している。著書に『流線形列車の時代』(NTT出版)、『新幹線はなぜあの形なのか』(交通新聞社新書)、『昭和の漱石先生』(文芸社)など。


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